①PCやスマートフォンのデータ

現代では老若男女かかわらず、誰もがパソコンやスマートフォンをよく使っていますよね。身辺整理というと家具や衣類などを思いつきがちかと思いますが、PCやスマホのデータ整理をすることも大切です。

写真やインターネットの検索履歴など、たとえご家族であっても自分以外に見られたくないデータを保存されているという方は意外と多くいます。第三者の手に触れる前に、予め自分自身でデータの削除や整理をしておくことがおすすめですよ。

また、SNSを使用している方も注意が必要です。アカウントを放置しているといつの間にか第三者に乗っ取られてしまう危険性があり、不快な発言や詐欺関連の投稿に利用され、ご家族が裁判に巻き込まれる可能性も。

②インターネット財産

個人情報だけでなく、資産運用などをされている方なら株や仮想通貨などのインターネット上の財産も整理しておく必要があります。残されたご遺族にスムーズに引き継ぎたいのなら、ネット銀行やクレジットカードのID、カード番号のパスワードなどを伝えておく手段を用意しておくのも得策ですね。

③財産や死亡後の手続きにかかわる書類・カード類

＊預金通帳をはじめ保険証書や有価証券などの財産にかかわるもの
＊保険証や年金手帳、確定申告関連の書類など死亡後の手続きで必要になるもの
などは、ご家族もすぐに見つけられるよういつでも取り出せる場所へ保管するのが望ましいです。

さらには電気やガス、電話、サブスクの契約先、クレジットカードの登録情報なども整理しましょう。現時点で不要なものがあれば解約、残ったものはエンディングノートを活用して明記しておくのがおすすめです。

④捨てづらい思い出の品物

思い出が詰まっていて捨てづらい写真や手紙、DVDなどはありませんか？これらは「今でも良い思い出かどうか」といった捨てる基準を決めると処分の判断がつきやすくなりますよ。

また、パソコンに該当の動画や写真を取り込んで、データとして保存しておくのもおすすめです。写真や書類関係なら、スマホで写真を撮っていくだけでとてもコンパクトに思い出を持ち歩けるようになります。

★終活としての身辺整理は歩んできた人生を振り返ることも目的の一つですので、この機会に当時のご自身の気持ちや環境を思い返してみましょう。